視覚優位と聴覚優位の違いが面白いなあっていう話

私は、文章を読む時、あたまの中で音読しています。
私にとって「読む」とは基本的に「音読」、すなわち頭のなかで唱えるスタイルでしか読むことは出来ません。そうしないと内容が何も入ってきません。
可能であれば、声に出して読みたいです。家でなにか読む時は、小声で音読しています。そのほうが、内容が入ってきます。

一方私の友人などは、頭の中で音読するのではなく、文字を文字のまま、視覚の情報として認識するのだそうです。よく本を読む人で、読むのも速いし、内容もよく覚えています。
その友人は絵も得意で、かなり若いときからすでにデッサン力があって、すごくじょうずです。

視覚優位、聴覚優位、みたいな言葉を聞いたことがありますが、そういうものによるところなのでしょうか。認知特性、とかいう。

調べてみたところ、視覚優位の人は人の顔をよく覚えている、聴覚優位の人はBGMの中で仕事できなかったりする、などなど、なるほど心当たりがございますねえ。

私はどちらかというと音楽よりはお絵かきの人なのに、どちらかというと聴覚優位みたいです。

ネガティブな部分にあんまり目を向けても仕方ないので、いいところをグイグイアピールしてまいりますけれども、私は前述の通り文章に対して「音読」というスタイルでしか向き合えないので、リズミカルな文章を書くのが得意です。

絵に関しましても、写真のようなリアルな絵は描けませんが、どこかウキウキとにぎやかな感じのする、リズミカルで音楽のような感じがある絵を目指して日々精進しております。

あんまりネット情報真に受けるつもりはないのですが、「聴覚優位」でぐぐると出てくるブログによると、視覚優位の人は立体感豊かに陰影をつけて描くスタイルが得意なのに対して、聴覚優位の人は陰影はあまりつけずに線で描くスタイルを得意とする、との見解もございました。
心当たり、なるほど、ええ、たいへん、ございますねえ。

そういえば、何かを思い出したり考えたりする場合にも、頭の中で音読スタイルですね。
家であれば、考え事は小声で口の中でしゃべります。外では周りの人がぎょっとしてはいけないのでしませんけれど。
口の奥で喋っているようなイメージで、考えごとを行うことが多いです。

また人の顔は覚えられませんが、人の声は結構覚えているかも。

自分はあまり音感がないので耳音痴だとばかり思っていましたが、へえ、けっこう耳で生活しているものですねえ。

それにしても、視覚が優位な人(たぶん)の「文字を文字としてそのまま認識する」っていうのは、私はもう全然、発想からしてなかったです。
頭の中で読み上げるのが当たり前だと思っていました。
もしかしたら、本をよく読む人は視覚でスッと読めるから、あんなに本いっぱい読めるのかしら?

人間って面白いですねえ、人によって全然違う世界観てる、とか、本当にあるかもしれないですね。
クオリアクオリア。
これはですね、くわばらくわばらみたいに読んだらいいですよ。肩をすくめましてね、さあ、ご一緒に。

クオリアクオリア。

ほらね、音読してるタイプの人が書く文章でしょ。

クオリアクオリア。

まったにー。