結局シロップはいいぞという話に収束する音楽づくりの話

なんか、歌を歌うのが好き、ジャンルはポップ寄りのギターロック、っていうのでちょっと軽くアピールしていける感じのコミュニティ、ないかなあ。。。

私は歌を歌うのが好きで、ツイッターで時々弾き語り動画をアップしたり、宅録をしてSoundCloudにアップしたオリジナル曲をこれまたツイッターで宣伝したりなんかしているんですけど、いや、ちょっと、拡散するときに、「少しだけしんどいな」って思っている部分がちょびっとだけあって。

今主流の音楽って、日本固有のいわば純邦楽ではなくて、やっぱり、邦楽であっても外国から輸入されてきたものを土台にしたものじゃないですか。
日本にもともとある文化で形づくられているわけではないから、知識というか、外国の昔のことをどれぐらいよく知ってるかっていうのが、ものすごくステータスになってくる。

ただね、私、知識とかセンスで勝負したいわけじゃないんですよ。

私は、歌を歌いたい。自分の中にあるものを、歌として出せたらサイコーだ。
極論それだけしかないんですよね、音楽に関しては。

なんていうんだろう。
知識とかうんちくでハクつけるの、私は嫌なんですよ。
服と同じで、バチバチお化粧してブランドもので着飾る事にあんまり興味ない。
「こんなマニアックでセンスのいいアーティストを知ってる」を誇示することは、ブランドものを羽織るのに似てる。
そしてろくに音楽を知らなで歌を歌うことを笑うのは、化粧をしないで外に出る女を叩く女に似てる。私はそんなふうに感じてしまう。

聴く方に関しては、いろいろ勉強はしてみたけども、やっぱり私が一番好きなのはsyrup16gだし。
で、私は私の中にあるものをなんらかの表現として出したくて、その一手としてだいすきな歌っていう手段は絶対ナシにしたくないし、特にギターと一緒に歌うっていうのはスタイルとしてものすごく好きだし。

でもなんていうか、知識という後ろ盾がないというだけで、もんのすごく、もんのすっっっごく、不当に見下されて下手すりゃ歌う資格すらないと断罪されるような土壌っていうのを、私は特にギターロック寄りのポピュラー音楽のインディーズ界隈に関してすごく感じているんですね。前もちょっと書きましたけど。

なんか、それってね、私はなんかね、「みんながみんなそんな無理して背伸びする必要、ある? そこで差別化図るの? 作品の良さじゃなくて?」って思っていて。

でも私の都合で世界変えるわけにもいかないんで、じゃあどこに行こうかなってなったときに、自分にとって居心地がほどよいコミュニティっていうのを見つけられずにいるんです。
意味もなく見下されるぐらいならその世界にいたくないし、そういう人がいなくて自分ぐらいのひとがいっぱいいるとこに行きたい。
でも、どうも見つからないんですよねえ……。

私は、「少し背のびをして、知らない洋楽をいっぱい聴いてみる」っていうのと、「自分のもともと好きな邦楽ロックバンドsyrup16gを耳がすりきれるほど聴き倒す」っていうのを、両方やってみたんです。
知らないっていうことにすごくコンプありましたから、けっこう長い期間、やった。クラシックもジャズとかも。昔の洋楽とかも。邦楽もね。よくがんばった。

両方、やってみて、どっちが私にとって得るもの多かったかって言うと。
やっぱり、大好きなsyrup16gをなんべんもなんべんも聴き込むことだった。

もちろん、背伸びしてがんばったことも含めてすべてがすごく身になったし、そのおかげで今でも大好きな曲にいっぱい出会えたことは絶対に間違いないです。
けれども、「これがすごいと思えない奴はちょっとね〜」という情報に振り回されてそんなに興味があるわけでもない音楽をがんばって聴くより、syrup16gを全部研究し尽くす気持ちで深々と聴き倒したことのほうが、ずっと勉強になったことも間違いない。

それは音だけじゃなくて歌詞も。あと、ライブもいっぱい行った。

極端なことを言えば、私は、自分の音楽はほぼシロップファンにしか響かないと思っているし、それで十分である、本望であるとすら思っています。

だから「私は『音楽好き』ではなくてあくまでも『シロップファン』です」っていうのをすごく言っていたし、まあ正直、音楽詳しい方から見ると実際そうでしょう? 私、ろくに音楽知りませんし。

私はブランド物でごてごてに着飾るより、大好きなsyrup16gをまとって生きたいのです。
そのうえで、歌を歌うことが大好きだから歌いたいし。五十嵐さんみたいに。

そんな私にちょうどいい感じのコミュニティがあったら、よかったら教えて下さい。
行けたら行くわ。