色の感覚をより高めたいと思っている話

絵について、私にはたくさんの課題があるんですけど、そのうちのひとつが「色」なんです。

例えば、なにかをスケッチしたとするじゃないですか。
ものは単色ではないので、いろんな色を混ぜたり重ねたりして、再現をしていくでしょう。

そのときに、モチーフが「何とも表現し難いビミョーな色合い」だった場合が問題なんですよ。
ベースの色はなんとなく寄せていけるんですけど、もう一声の部分、何色を重ねていったらよりそれっぽくなるか みたいな感覚が、まだ甘いんですよね。

私にとって「色が難しい」と思うモチーフの代表例は、「そこらへんにいるタイプのハト」と、「キジトラのネコ」。

ハトは、メイン張ってるのは青と灰色の間ぐらいだと感じるんですけど、胸のテカった虹色みたいな感じとか、あとなんかじっくり眺めるとちょっと赤っぽくもあり、でも紫ではないし、あとなんかちょっとこう表面だけ粉ふいたような、スモーキーじゃないですか、そこらへんの質感がむずかしい。

キジトラのネコは、あれは茶色じゃないんですよ、茶色くはないんですよねやつらは、もっとなんかこう、意外と複雑な色してて、あれ、茶色ではないんですよ。
茶色って赤と緑でつくれるじゃないですか、それの緑寄り、でももっと、なんか、黄色? 黄土色? コケ色? 灰色?
なんか、大自然って感じの色。

というふうに、ものを見て、「これは何色と何色で構成されているな」っていうのをより正確に認識・再現する力が、まだまだなんです。

「絶対音感」ならぬ、「絶対色感」って、あるんだろうか?
スーパーリアリズム系の絵を描く人、何がすごいって見た色を正確に取り出せるその目がすごい。
スポイトでとったみたいに正確に描ける人、いますよね。

だから最近、ふと目についたものを、時間があればできるだけよく観察するようにしているんです。
君は、何色かね? さあ言ってご覧なさい、みたいな。

観察、大事よね。
まずは目を鍛えてから、あとで出力のほうを鍛えようと思います。

もえるぜ。