寝るほうがいいとおもう話

私は、寝ることをものすごく重く見ているんですよ。

人生で、故意に削ってはいけないものナンバーワン、それが睡眠時間だと思っています。

もちろん、人それぞれに適正な睡眠時間が違うと思うので、「何時間寝ろ」とかそういう話ではございません。
また、睡眠障害に陥っているならば話は全く別です。眠りたくても眠れないわけですから。

そういうわけではなくて故意に睡眠時間を削る行為というのを、私はここ5年くらいでしょうか、徹底的に避けています。

睡眠時間を削らなくてはならないほどのタスク量を、絶対に自分に課しません。

特に芸術方面のタスクって、寝る間も惜しんでやることが美学的というか、睡眠不足でなんぼみたいな、「締め切り前夜を完徹して仕上げました!」的なの、あるじゃないですか。

私も、たぶん20代くらいまで、そのノリはあったと思います。
でも今は、徹底的に寝ます。

私は毎日、それは平日であっても翌日が休みの日であっても、22時半、それがかなわずとも遅くとも23時には作業の手を止めます。
そして歯を磨き、ふとんを敷き、電気を消します。
そこから実際に眠りにつくまでには、世の平均に比べると若干、時間がかかる方かもしれません。おおむね1〜2時間ほどでグースカピーとなっているように思います。
(なんか健康な人は30分もすれば寝るらしいよ。おとぎ話の世界ですよねえ、正直。1時間30分ぐらいが平均かなーと思いますよねえ。)

起床については、最近は6時30分ほどに起きて0655をチェックするのを日課としていますが、これは数ヶ月単位の体調の波があり、8時ごろになったり5時ごろになったりします。

私の場合は、
「どんなに短くても、最低6時間は必ず眠る」
「但し、寝付けなかったという理由で睡眠時間が短くなった場合も、眠くないなら特に気にしないようにして日中を過ごす(眠い場合は寝る)」
この二点にこだわって生きています。

たぶん年齢的なものもあると思うんですけれども、本当に、「寝ない」って危ないなと感じまして。
若いと全然、20歳ぐらいのときは32時間連勤とかしたこともありますし単発的ならいけるんでしょうけど、やっぱり20代後半くらいからは少しずつ気を遣っていかないといけないような気がする。

なんかちょっと恥を晒すようなんですけど、私なんかは若いときは「寝てない」がちょっとカッコいいんじゃないかという思いがあったんです。
逆に、ぐっすりとよく寝ていることを「お気楽極楽の能天気」のようにとらえているフシが若干ありました。

不健康バンザイ! みたいな。

でも、私、最近かんがえが変わってしまいました。
私は、ずっと、ずうっと、絵を描いたり歌を歌ったりしていたいです。
そのためには、健康管理、やっぱ要るわ。
不健康なダメ人間を脱するまっとうな努力を自分がするというのはちょっとなんか寂しいけれども、やっぱり、体力、要るわ。

私の場合、食欲のほうは嫌でも有るんですけど、睡眠って、多少は削ることできちゃうじゃないですか、故意に。
むしろ多少削ったほうが努力してる感出ちゃうし。

でも、私は一切、故意に睡眠時間を削らないことにしました。
毎日同じくらいの時間に布団に入って、毎日似たような時間に起きます。

どうしても期日までにやらなければならないことがあり、それが寝る時間までに終わらなかった場合、早起きをして、朝に行います。

睡眠を最優先に確保した上でタスクをこなすようにし、また、そこまで差し迫って締切と戦わなければならないようなタスクは、そもそも入れないように調整しています。

私は絶対に寝ます。

数日続いて眠れない場合があれば、ためらわず睡眠導入剤をお医者先生に頼みますよ。
私は、なんとしてでも、寝ます。

「寝る」とは、すなわち「起きる」ことです。
「寝ない」ということは、すなわち「起きない」ということです。

ガッツリ寝たことによってシャッキリ目を覚ました、その限られた時間を有効に使って、なんか意義のあることができたらいいなあと思います。

この「起きてる間にはしゃっきり目を覚ます」というのが、ADHDの場合あんまりうまくいかないことが多いらしく、だから酒とかコーヒーとかにやたら依存しがちになる、みたいな説もあるそうなんですけど。
だからこそ、「ひといちばい、しっかりと寝よう」と決めた。

「寝られない」がダメという話じゃないですよ、「寝ない」がよくない、というお話なんです。
睡眠時間は、本当に、本当に最優先すべき事項なのではないかなと思います。

ほんとは、寝る前には胃にものが入ってないほうがいいとか、寝る2〜3時間前くらいに風呂入るといいとか、いろいろあるらしいんですけど、そこまでは気にしていないです。
そもそも寝るまで酒飲んでますしね。これは睡眠にはよくないのです。眠りが浅くなりますから。

でも「あんまり細かいところまで無理にこだわらない」もまた、私が徹底しているライフスタイルでありますので、そこらへんは、都合よくかいつまんでいきます。

「シロップファン寝る部」をつくってもええぐらい、人は寝たほうがいいと思っています。

シロップファンは眠らない。

私は寝ますけど。

もうそろそろお時間です。

おやすみ。