自分が本当に何をやりたいのか最近よく考える話

私は、わりと「やりたいことをやる」「やりたくないことをやらない」というシンプルさで生きているんですけど、前者の「やりたいこと」というのを、もう少し詳しく考える機会が増えました。

私は、絵も好きだし歌も好きです。
絵を描いていたいし、歌を歌っていたいなあと思います。
なにせ、何かしらつくるのが好きですね。一人で黙々とやりたいタイプです。

でもそれは、私が完全に一人でいるときの話です。

それも自分を維持するために非常に大切なひとときなんですけれども、私はどうも、社会の中にいるときはやっぱり、「ひとさまに喜ばれたい」という感情があるんですよね。
たとえば褒められるのはもちろん嬉しいんですけれど、なんかこう、「褒めざるを得ない空気で迫る」みたいなのはしたくないんですね。
あくまでも、お相手さんに「この気持はぜひとも伝えたい!」と思っていただく形で褒められて、そして私はすべてを真に受けて大はしゃぎをして、お相手さんに「ああ、褒めてよかったなあ」と思ってもらえたら、私としてはサイコーに満足な気持ちであるわけです。

あと、やっぱり自分のキャパを超えることをやると破綻するので、私が限界を超えない状態で、それを喜んでくださる人を相手にして、めいっぱい喜んでいただきたいなっていうのがあります。

では、自分に無理のないかたちでひとさまに喜ばれるためには、どんな方法があるかしら? というところから、何ならやりたいか、いろいろ考えたりなどします。

私の中で、絵を描く、歌をつくる、などは、あくまでも自己満足である部分があるんですね。
もちろん、それを見て喜んでいただけるというのはベストなんですが、なんかこう、少し、もう少しこう、なんでしょうね、全体的に、サービス精神が旺盛でありたいんですよ。

なんというか、「一方的に供給する側」ではありたくないなあというのが、気持ちとしてはあります。
絵で言えば、「描いて、それを売る」あるいは「教える」などのやり方だけではなくって、「いっしょにやる」とか、あと「あなたがやりたいことをやれる場としては、こういうところがあって、いくらぐらいでできますよ」みたいな案内をするとか……
ひとの「やってみたいけどちょっと……」の、「ちょっと……」部分を払拭できるようなこと、したいんですよね。

それのとっかかりが、「自分の展覧会でみんなの紹介する」とか、「一人で展覧会することもできるけど、もうみんな来いよ!状態にする」とか、そういうやり方だったんですよね。
まあ言ってもおままごとレベルではありますけど。

自分からはできないことでも、「誘われた身」っていう立場であれば、出来たりするじゃないですか。
「自発的にできる行動力がなきゃ務まるもんか!」って突っぱねるんじゃなくて、「最初だけお手伝いしますからね、あとはいきたきゃ自分でいけますね?」って、最初だけ自転車のうしろもっといてあげる、みたいな……。

私は人見知り・場所見知りとかが少しだけあるので、「最初の一歩」みたいなところが、本当にものすごく巨大なエネルギーを要するんですよね。
それは私が特別なのではなくって、たくさんそういう方おられると思うんですよ。
「それぐらいがなんで出来ないの? それが出来なきゃ、そのあと続かないよ?」
って言われてきたような人々。

でも最初だけサポートしたらそのあとぐんぐん行く人も、たくさんいると思うんだよなあ。
そういう人に喜んでもらえたり、そういう人が成功することによって、私の少しつらかった過去も慰められるんですよね。

もう正直に「最初だけ手伝います」ってはっきり言って、本当に最初だけを手伝う商売しよかな。

そのあとまるなげ。

あかんがな。

やっぱり、私には商才がない。

あときょう描いた絵みて。

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また。