にづくりのすきま

アトリエに持っていくものはだいたいまとまった、と言いたいお時間のころあいですが、残念ながら私には荷造りの才能が無いようでして、まったく片付かないですね。

とは言いましても、机や椅子などの大物はまとめましたから、これを運びさえすれば、あとは細々したものばかりですのでどうにでもなるでしょう。

というわけで休憩がてら、座ってブログでも書こうかと、参りました次第です。

今回始めるシェアアトリエでは、お金に困っているつくる人を対象にして、事情を正直にお話しいただくことを条件に「無期限の出世払い」を可としています。

また、おうちに居場所がなく困っている方については、買えるならドリンクだけ買ってもらって、日中だけでもここにいたらいい、ということにしています。

これで事業として成り立つのかどうかは、わかりません。
なので、バイトは辞めずに時間を少し減らして、続けます。
この事業計画を言った人全員から「一日500円は安すぎないか!?」と言われたんですけど、うーん、たしかに。
でも、アーティストさんからできるだけお金取らないで回せるスタイルを確立したいのよね。

とはいえ、どれだけよいことをしていても、お金を稼がなくては活動が続きませんからね。
さてどうやってお金を稼いでいこうかと、思案しております。

たとえばそうですね……
困っている方に、なぜそんなに困るに至ったのか、その体験談を可能な範囲で「私に売っていただく」。私はお金を払って、その体験談を仕入れる。ちゃんと「悪いことには絶対使いません」って契約書みたいな書面を作って。
それを、私や有志のアーティストさんが噛み砕いて、まんがやコラム、楽曲などの作品として仕上げて、一般のお客様に売る。
売ったお金をアトリエの運転資金にする。

あるいは、アトリエの運営風景そのものを、エッセイコミックやコラムにして売る。
事前に許可くれたお客さんのことだけ描くようにして。
で、作品化の許可くれる人は、利用料が1年間ぐらいずっと30円引き、とか?

「そのひとの生きてきた道や、存在そのものが、価値である」っていうのを具現化したやり方をしたいんですよ。
そして、「ひとそのものが価値であるということを表現できる、この創作や芸術というものたちは、なくなってはいけないすばらしい文化なんですよ!」っていうのを広めたいのですよねえ。

ぬぬぬん、ですねえ。
発想自体はアリだし、おーおーご立派なこと言うとるわって感じだと思うんですけど、需要と供給のバランス、あと実現可能性がどこまであるのか、ですよねえ……。
あと単純に、私に「ものを売る力」が要りますよね、だってしっかり売らなきゃ話にならないし。

まあ、でも、やってできないことじゃないか。
もうちょっと練って、盛り込んでみてもいいかもしれないですね。
だめなら、やめればいいしね。かんたんな話なんですよね、本当は、たぶん。

ズルいようなことを一切しないで、裏でコチョコチョ悪いことやったりとかしないで、堂々と、よいことだけで、生活費程度の収入が長く続くようにうまいこと回していきたいねえ。
そんで、「アーティストさんの創作活動に、最低限ながら生活費ぐらいのお金は発生するしくみづくり」がとりあえず目下の大きな目標!

どうかな〜。
わし、けっこう頭悪いからな〜。

まあ、死にはせんでしょう。

たぶん。

また。