素人ベースでの複数人参加型の自宅ライブ配信について色々考えた

こないだやった「syrup16gおうちカバーリレー」いろいろおもしろかったので、何がよかったか色々かんがえてみます。

今回は、リアルタイム配信ができる人は各自の配信アカウントでライブ配信していただきそれを私が中継、それができない人は録画を事前に送っていただき私が流すというスタイルで参加していただきました。

まず「たとえ放送物そのものは録画であっても、それをライブ配信でリアルタイムに流している」という点は、よい効果が出たと思います。
「事象が、誰もわからない未来へ進行していくのを今まさに目の当たりにしているドキドキ感」「他者と時間を共有しているという実感」これらが重要なエッセンスになっていたのかなと考えました。

だから、「気軽な演奏でライブ配信はしたくなく、演奏部分は完成度にこだわりたい」という人は「演奏は先んじて録画しておき、それをラジオDJのようにリアルタイムで生配信していく」というスタイルがすごくアリだと感じています。
あるいは、すでにリリースしたCDやMVなどを、ご本人が口頭でのセルフ・ライナーノーツを交えながらライブ配信していくというスタイルも、面白みがあるかもしれないと思いました。

これが例えば「ブッキングライブ風に編集した動画をyoutubeなどにアップしておき、TwitterでそのURLを拡散する」であると、その持ち味は少し落ちたかもしれません。
このやり方は、高い完成度の『作品』を見せたい場合のやり方だと思います。

「擬似的にライブを見ているかのような高揚感を出したい場合」では少しやり方が違ってくるのではないでしょうか。

また、実際にライブをやるときのように大々的に「いついつの何時からやります!」と事前に大声でアピールしたことも、特別なイベント感が出て、よかったと思います。
これが定例のようになってくるとまたマンネリ化してきますから、次やるときは新しいこと考えなくちゃですね。

LIVE HOUSE FEVER さんが今やってらっしゃることが、すごく私のやりたいことにフィットしているというか「そうそうそう、それそれそれなんですよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」なんです。
やっぱりプロがやるとすごくクオリティが高いし、一味違いますね!

それでも、私ぐらいの無課金素人ベースであっても工夫次第でそこそこの事ができます。

そして私が推したいポイントは「難しいことをやっている風に見えるかもしれないけれども、意外と誰にでも出来て、最低限であればネットのつながるスマホ持ってるなら演者として参加ができるんだよ」という事なのです。

ほんとはね、早くライブハウスで色々やれるようになってほしいけれど。
でも、様々な事情でライブハウスに行けない人もずっと前からいたんですよ。
みんな、正直そういう人たちのこと、存在には気付いていたけど後回しにしていたでしょう。
今、その人たちもライブを楽しめる土台を築くチャンスでもあると思うのよ。

「他者と時間を共有している実感」は、ライブにおいて重要な要素だと感じています。
音響とか空間とかももちろん大事です。でも、それだけではない。
「今」を目の当たりにしているという、その感情をいかに揺らすかが、大事なんだと思います。

泣いてると前に進めないので、今やれること、やろ。
いろいろ考えて、失敗するかもしれないことも、とりあえずやりましょうよ。

そうすれば、ライブハウスも音楽も、死なないと思う。